記者:
「午前11時過ぎの富山県高岡市内です。こちらでも雪は降り続いていて、歩道の雪は私のひざ下あたり、40、50センチほど積もっていることがわかります」
23日の日本付近は強い冬型の気圧配置となっていて、北陸地方の上空には氷点下39度以下の強い寒気が流れ込みました。
23日午後5時現在の積雪は高岡市伏木が45センチ、氷見市で30センチ、砺波市で19センチ、富山市で13センチです。県警によりますと富山県内では、22日夕方から23日午後4時までに100件のスリップ事故が発生していて、射水市内ではスリップした車が中央分離帯や歩道に乗り上げて動けなくなっていました。
助けた男性:
「そしたらこのままあっち側に」
富山地方気象台は県内全域に大雪警報、県東部に暴風雪、波浪警報を出しているほか、そのほかの沿岸部に波浪注意報、合わせて広い範囲に風雪、着雪、雷注意報を出しています。
この雪の影響で県立高校と私立高校、特別支援学校合わせて23校が臨時休校となったほか、砺波市と小矢部市は市内の小中学校を臨時休校としました。
記者:
「砺波インターチェンジ流出不可。砺波から先通行止めという表示が出されています」北陸自動車道は砺波─金沢森本インターチェンジ間、東海北陸自動車道は福光インター、小矢部砺波ジャンクション間で午前10時半から午後4時まで上下線で通行止めとなりました。
記者:
「ここ、メルヘン小矢部の交差点から石川県津幡町までの国道8号は、大雪のため通行止めとなっています。主要道路ということで次々と車がやってきますが、迂回をするよう呼びかけられています」
国道8号では集中除雪作業のため、高岡市六家(ろっけ)から石川県津幡町(つばたまち)舟橋(ふなばし)までのおよそ40キロ区間が、一時、全面通行止めとなりました。
石川へつながる小矢部市の交差点では大型トラックが渋滞する事態に。タイヤが雪に埋もれて動けなくなるトラックもありました。
運転手の男性:
「石川の方に向かうつもりで来たら通行止めになっていたんで。通り抜けできる道ないんかと(誘導員に)聞きに言ったら私ら全然わからんて言われて。ここで一晩過ごさんなんことになる。どこかホテルでも探さんなんと思って」
別の運転手の男性:
「高岡の現場で荷物積んでほんの30分走ったあたりでここで通行止め。解除になるまでね。いつになるかね」
国道8号の通行止めは一部区間を除き、23日午後4時にすべて解除されました。
JR西日本金沢支社によりますと、北陸新幹線は列車5本に最大48分の遅れが生じ、北陸線はサンダーバードなど特急列車30本と普通列車24本が運休しました。
氷見線、城端線は夕方以降、最終列車までの運転を取り止め、高山線でも遅れや取り止めが出る場合があるとしています。
また、あいの風とやま鉄道は全区間で大幅な遅れが出たほか、上下線24本が運休しました。
男性:
「一応テレビ見た時に遅延ていうふうに出てたんで動いてるかなとは思ってたんですけど来てみたら止まっているということだったんで。きょうはどうしても(金沢に)行かないといけないので、できる限り待とうかなと」
空の便は富山発着の東京、札幌便ともに全便の欠航が決まっています。
富山地方気象台によりますと、あす午後6時までに予想される24時間降雪量はいずれも多いところで平野部で50センチ、山間部で70センチを見込んでいます。
県内はあすにかけても警報級の大雪となる恐れがあり、気象台は大雪による交通障害や農業施設などへの被害に警戒を呼びかけています。