技術革新と変わらぬ志

震災から15年が経過しました。社会情勢も大きく変化し、それから通信事情なども大きく変化しています。
当時は衛星携帯を使って何とか署員の安否確認家族の安否確認などを行ったということですけれども、最近では衛星を利用したインターネット通信なんかも可能になってきているというのがあります。
我々は常にこういった社会情勢の変化とか技術革新、これを内容を確認しながら、何か発災時に使えることはないのか、使えるものはないのかということを常に考えながら、仕事を進めていくということが非常に大切じゃないかなというふうに最近特に考えて感じております。

気仙沼市ではものすごく多くの方々が、住民が、被害に遭いました。
なぜもっと多くの方々を助けられなかったのか、そして2人もの殉職者を出してしまいました。
なぜ早く退避せよと命令ができなかったのか。
この2点についていつも大変心を痛めております。こういった後悔をする警察官が今後出てこないように、未来へ伝えていかなければならないなということで伝承活動に力を入れているところであります。
近代日本警察ができてから、こういった経験をされた方っていうのはなかなかいないのかなというふうに思っています。
それだけに、この経験を将来に繋げていきたい、伝承していきたいと強く思っております。
最近になって思うようになったんですけども「警察官が退避するのがラストチャンス」である。
住民が命を守るためのラストチャンスである警察官・消防隊員が退避する時間は最後のチャンスであるということをぜひ広報し、より多くの住民の方々の命を救えるように繋げていきたいというふうに思っています。

【講演全文・前編】3・11当時の気仙沼警察署長が「決断と後悔」語る