アスベスト被害の給付金が支給されなかったことを不服とした裁判で、和解が成立しました。

 アスベスト被害をめぐっては、国が規制を怠ったとして最高裁判所が国の賠償責任を認め、2022年に元労働者らに対して給付金を支給する制度が始まりました。

 大阪府内の男性(83)は30年以上にわたってアスベストを運搬して肺がんを発症したため、給付金を申請したにもかかわらず認定されなかったとして国を訴えていました。

 弁護団によりますと国は27日、不支給の判断に非があったことを認め、給付金にあたる1035万円を支払うことで和解が成立しました。

 (男性の代理人 伊藤明子弁護士)「原告のすみやかな救済と国の謝罪が得られた。これを契機に給付金制度の厳しすぎる運用を見直してほしい」

 給付金が支給されなかったことを不服とした裁判で和解が成立するのは全国で初めてだということです。