対策について専門家はー

日本大学理工学部の青木義男特任教授は、対策により安全性は格段に上がったと話します。

恵俊彰:
まずケーブルの内部配線の損傷をどうご覧になりますか?

日本大学理工学部 青木義男特任教授:
これは滅多に起こることではないと思います。特に今回は、普通のエレベーターにはない仕組みが悪さをしたということですので、スカイツリー特有ということになると思います。

恵俊彰:
なぜケーブルが巻き込まれるような状況になったのでしょうか?

青木特任教授:
エレベーターはガイドレールにローラーを噛ませて上がっていく仕組みになっていて、それに関しては今回カバーはつけてあったんですが、その下に新たに付けた、振動を止めるためのローラーが今回巻き込みの原因になってしまった。
ケーブルがねじれる形になって、ねじれた部分が運悪く下にあるローラーに巻き込まれてしまったことが原因になっていると思います。

恵俊彰:
当日、強風などが指摘されていましたが、風の影響もあったんでしょうか?

青木特任教授:
風の影響は主要因ではないんですが、実際に風の影響で少し揺れが起こっていたことが、ケーブルがねじれる原因になったのではないかと報告書にもありますので、全くなかったということはないと思います。

恵俊彰:
対策としては、巻き込みを防ぐためのカバーの設置で大丈夫でしょうか?

青木特任教授:
これで、当面は大丈夫だと思います。
今回の件は普通のエレベーターではほぼ起こらないことですし、対策が施されればほとんど起こらないと考えていいと思います。

また、青木特任教授は、対策として、配線をエレベーターごとに独立させる検討も必要だといいます。

青木特任教授:
救出に時間がかかった原因は、2台同時に止まったことです。
2台同時に止まった時に時間をかけずに救出する、あるいは2台同時に止まらないようにすることを、制御盤の回路の設計等で考える余地はあるのではないかと思っています。

弁護士 八代英輝:
以前スカイツリーで18分エレベーターが停止した時には原因がよく分からないという状況でちょっと不安を残していたんですが、今回は明確に原因が究明されて、それから対策も行われるということなんで、より安全になったのかなと。
あとは先生が言われたように、電気系統を別にするというところも是非やっていただく必要があるだろうなと。
横板を渡って救出するという手順を踏む以上は、やはり回線を分けていただく必要もあるのかなと思いますね。

(ひるおび 2026年2月26日放送より)
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<プロフィール>
青木義男氏
日本大学理工学部特任教授
機械構造の強度計算や安全性などに取り組む
国土交通省昇降機事故調査委員などを歴任