伐採した木は、福間さんの手で更なる循環を生んでいます。
やおら林業舎 福間徹さん
「自分で道を付けるときに伐って出した木でやっています。」「長さを35センチくらいに割って、(乾燥して)1年近く。」
薪ストーブに必要な「薪」の販売も手掛ける福間さん、
これまでは原木を購入していました。
しかし…
やおら林業舎 福間徹さん
「ウッドショックになってから、業者にお願いしてもなかなか購入できなくなってしまったことがあって。」

新型コロナやウッドショックの影響で原料が手に入らない状況の中、伐採した木から薪づくりを始めました。
やおら林業舎 福間徹さん
「(森づくりが)1年ズレれば、1年薪が無かった時期があったかもしれない。たまたまタイミングよく山に入るようになったので、業者が持ってこれなくても自分で調達できた。」
この日、山には福間さんとある男性の姿が…
益田市の地域おこし協力隊で林業に従事する松重浩司さんです。
益田市地域おこし協力隊 松重浩司さん
「前職は病院で検査技師をしていました。エネルギーの自給をやりたいなって思ったのが山に入りたいと思ったキッカケ。」

同じ志を持つ仲間との作業。
松重さんが重機で土を掘り固め、福間さんがチェーンソーで伐採を行います。
普段は1人での作業が多い中、 作業効率も楽しさも2倍です。

やおら林業舎 福間徹さん
「(作業は)危険な部分もあるが、やりたい志を持った人とやるというのは良いことかなと思う。」
益田市地域おこし協力隊 松重浩司さん
「手つかずの山を整備してキレイになっていって、自分の子や孫にも手入れされた山を残せて行けたらという思いを持ってやっている。」
一方で、森づくりを柱とする会社は、収入面では厳しいというのも事実です。
やおら林業舎 福間徹さん
「森づくりをただ毎日やっていくのが理想。それでは生活ができないので、色んな事業をまとめてやって、やっとなんとかやれている感じ。」
それでも夢だった自伐型林業のため、福間さんは、この先も道を作り続けます。

やおら林業舎 福間徹さん
「見渡す限りの地元の山に、道が付いているというのが目標。僕なりに何か答えを1つ出していけたらなとは思いながら、毎日やりますけどね。」