4年前、島根に野球留学でやってきて現在、松江市の社会人硬式野球クラブチームでプレーするブラジル出身の選手が、10月に行われる国際大会のブラジル代表に選ばれました。優勝すれば来年行われるU-23野球ワールドカップの出場枠を獲得します。
ブラジル出身の興梠・フェリペ・ケンゾウ選手。
松江市を拠点に活動する社会人硬式野球クラブチーム・MJG島根でプレーするアマチュア野球選手です。
10月20日からペルーで行われる野球の国際大会、U-23パンアメリカン野球選手権大会のブラジル代表に選ばれました。
MJG島根 興梠・フェリペ・ケンゾウ選手
「すごくうれしくて。今まで日本で学んできた野球をブラジルに連れていくっていうことがすごくうれしい」
日系人の父と母を持つケンゾウ選手は2004年生まれの21歳。
13歳からサンパウロ州にあるヤクルト野球アカデミーでプレーすると、2021年に野球留学で松江市にある立正大学淞南高校に入学しました。
MJG島根 興梠・フェリペ・ケンゾウ選手
「(日本の野球の)プレーとか練習とかそれを見てすごかったと思って、ブラジルの時に日本に行きたいという気持ちになりました」
高校の先輩がMJG島根でプレーしていたことがきっかけとなり去年チームに入団。出雲市で働きながら野球を続けることになりました。
身長170センチと小柄ながらも「走・攻・守」3拍子揃ったケンゾウ選手。8月の社会人大学交流試合でもその野球センスを披露しました。
結成15年目のMJG島根、チームも期待を寄せています。
MJG島根 三原隆 代表
「初めてのことなので最初聞いた時には本当にマジかってというような、うちからそういう選手が出たのかと喜んだ次第でございます」
社会人になっても硬式野球が続けられる環境のある島根の地からブラジル代表となった興梠・フェリペ・ケンゾウ選手。夢の実現に向かい大会に臨みます。
MJG島根 興梠・フェリペ・ケンゾウ選手
「チームを助ける(プレーをする)こととか、それがとても大事だと思って戦っていきたいと思います。将来はWBCに出ることを目指して頑張りたいなと思います」