研究室に帰った木原准教授は、採取したオオシロアリの体の構造や、遺伝子レベルでの調査を行ったところ、アゴの大きさや頭の色、さらに遺伝子の配列が、これまで見つかっていたオオシロアリのものとは違うことが判明しました。

木原准教授らの論文「高知県にて存在が確認されたオオシロアリの分子系統解析」より(木原久美子、松岡功宜、山田明徳、松島慶、橋本恵、豊岡公徳、守屋繁春、本郷裕一)

通常のオオシロアリは、頭全体が「濃い赤茶色」ですが、高知で見つかったオオシロアリは「頭の後ろが薄い黄茶色」でした。さらに、頭部に対しての大あごの大きさも、通常のオオシロアリに比べて小さかったということです。

◆熊本高専 木原久美子 准教授
「それまでも、個体の色とか行動を見て『ちょっと違うな⋯』とは思っていて、遺伝子を見たら『全然違うな!』と思った⋯って感じですね」

Q.これまでのオオシロアリとは違うとわかった時の心境は?
◆熊本高専 木原久美子 准教授
「気持ちが高ぶることはなく、むしろ『半信半疑』。『解析、合ってるかな⋯?大丈夫かな⋯?』っていう気持ちの方が強くなる感じでしたね」

こうして「新種である可能性が高い」と論文で発表された「シコクオオシロアリ」ですが、木原准教授によりますと「私たちの暮らしを豊かにする可能性を秘めた生き物でもある」ということです。