去年5月、北海道枝幸町でホタテ加工場の汚水を貯めるタンク内で作業員1人が死亡、1人が重体となった事故で、警察は作業を請け負った会社の関係者2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。

作業員2人が死傷したホタテ加工場(2025年5月 北海道枝幸町)【この記事の画像を見る】

この事故は、去年5月15日、枝幸町内のホタテ加工場にある汚水を貯めるタンク内でポンプの交換作業をしていた江上弘将さん(当時41)が急性硫化水素中毒で死亡し、救助に入った45歳の男性も一時、意識不明となったものです。

作業員2人が死傷したホタテ加工場(2025年5月 北海道枝幸町)【この記事の画像を見る】

警察は、タンク内で硫化水素が発生し、作業員が吸うことが予見できたにもかかわらず、作業前に濃度測定や換気などの危険防止措置を怠ったとして、下請け会社の男性役員(71)と元請け会社の男性社員(31)を業務上過失致死傷の疑いで20日に書類送検しました。

2人はいずれも容疑を認めているということです。

一方、稚内労働基準監督署は、酸素や硫化水素の濃度測定を行わせなかったとして、下請け会社の取締役の男性と、作業主任者の男性を労働安全衛生法違反の疑いで20日付で書類送検しました。

作業員2人が死傷したホタテ加工場(2025年5月 北海道枝幸町)【この記事の画像を見る】

会社は濃度測定器を保有していましたが、当日は現場に持ち込んでいなかったということです。