浜岡原発の再稼働の審査をめぐるデータ不正問題で、中部電力は2月19日に初めて地元・御前崎市の市民に対して説明を行いました。

住民が抱くのは中部電力に対する不信感。中部電力が地元への真摯な姿勢を示せるかが問われています。

問題発覚後、2か月が経って実現した中部電力の住民説明会。御前崎市の会場には120人の住民が集まりました。確認したいのは中部電力の地元への誠意です。

<浜松総局 鈴木康太記者>
「午後7時から行われている説明会ですが、住民の希望により非公開で行われています」

浜岡原発をめぐっては中部電力が耐震設計の目安となる「基準地震動」のデータを不正に操作していたことが発覚。

原子力規制委員会による再稼働審査が凍結されるなど組織の信頼性は揺らぎ再稼働への道は見通せない状況が続いています。

“地元あっての企業活動”という根本に立ち返る一歩となるのか。19日の説明会では中部電力の職員らが謝罪。不正問題の概要や発覚の経緯などを述べた上で今後、社内の第三者委員会で原因究明や再発防止策の検討を行っていくと報告しました。

<住民>
「誠意はそんなに感じないよね。隠ぺいとかあると今までも隠ぺいがあったんじゃないか余計感じるようになった」

<佐倉地区対策協議会 漢人政夫会長>
「どこまで事実を言えるかというよりも今起きていることの説明をするだけですから、それ(不満)が解決されるとは思ってない」

一方で、これまで中部電力の難解な説明に疑問を投げかけていた御前崎市議会。

<御前崎市議>※2月13日
「改造工事用地震動と書かれてもなんのこっちゃ。わからない」

ただ今回、中部電力の伝え方に変化も感じています。

<御前崎市議 原子力対策特別委員会 河原崎惠士委員長>
「説明は割と優しい言葉で丁寧に説明してもらえて、住民の方もほぼ理解はしてもらえたんじゃないかと思います」

<中部電力浜岡地域事務所 榎尾一秀所長>
「しっかり地域の皆さまがどういったことを不安に思われているのか、あるいはどういったことをお考えになっているのかということをしっかりと我々としてもお聞きして今後の活動に生かしていきたいと考えています」

中部電力は今後市内7地区で説明会を行う予定です。