ダム底に沈んだ”集落”30年ぶりに出現

完全に底の一部が露出してしまった、江川ダム。

異様な光景が広がるその中に、30年ぶりに姿を現したものがありました。

宮脇憲一 アナウンサー
「川沿いにあった家ということですね。石がかなり段積みで、まさにこの状況。こういう段積みの状況・・・・」

姿を現したのは、ダムの建設で、ダム底に沈んでいった集落の石垣です。

宮脇憲一 アナウンサー
「あ~、分かりますね。完全に、人が平らにした跡ですねここは。この石垣があって、基礎を造って、この上に木造家屋を建てて、ここを流れている川から、生活用水とかを得ていたみたいな、そんな生活ですよね」


江川ダムが完成したのは1972年。

かつてここは「江川谷」と呼ばれ、69世帯・約400人が暮らす集落がありました。

56年前、村を離れる住民たちが開いた「お別れ会」の映像には、故郷との別れを惜しむ姿が残っています。

この遺構が、これほどはっきりと姿を現したのは、あの1994年から95年にかけての「平成の大渇水」以来のことです。

13日に開かれた筑後川水系渇水調整連絡会で、断水を避けるために江川ダムの上流に位置する小石原川ダムの水を活用する調整も始まりました。

これを受け江川ダムからは、19日も1秒間に約9.6トンの水が放出されていました。

水資源機構筑後川上流総合管理所 篠原亮二 副所長
「このまま雨が降らないということであれば、3月末には(小石原川)ダムの方から水が送れなくなるということは、想定されるところです。節水というところを、是非是非、私どもも含めて取り組んで欲しいなと思います」