裾野市民文化センター(静岡県裾野市)のスプリンクラーによって、水浸しの被害を受けた楽団が独自に立ち上げた委員会は、事故の可能性が高いとの見解をまとめていたことが分かりました。

この問題は2022年9月、裾野市民文化センター大ホールで、突然、舞台上のスプリンクラーが作動し、「シンフォニエッタ静岡」の楽器が水浸しになったほか、楽団のメンバー5人がけがをしたものです。

<シンフォニエッタ静岡 中原朋哉芸術監督>
「裾野市民文化センター大ホールのスプリンクラー設備は、複数の問題を抱えていたことに加え、点検上の問題が見られる」

楽団では大学教授やスプリンクラーの専門家らで構成する事故被害検討委員会を立ち上げ、これまでの調査でスプリンクラーの作動は事故の可能性が高いとの見解をまとめたということです。

楽団側は、2023年1月上旬にも事故原因を特定するため、誤作動するかどうかの再現実験や点検業者へのヒアリングなどを含む現地調査を行う方針です。

一方、裾野市は事故調査委員会を立ち上げるとともに、何者かが故意にスプリンクラーを作動させた可能性を否定できないとしていて、警察に調査を委ねています。