紙の小道具に込めた、舞台人たちの試行錯誤

劇中の劇団「アルバトロス」が書き込んだ資料

稽古場に散りばめられた紙アイテムは、装飾チーフの上原一晃さんが物語を意識して作り込んだものだ。

「制作スタッフ(AD)が行った劇団取材の資料を原案にしました」。脚本を手がける吉沢将生(演:塩野瑛久)が構想を立ち上げ、台本を作り、劇団員が集まってミーティングを重ねながら舞台セットを練り上げていく。その過程で生まれる小道具のイメージ資料として位置づけられている。

上原さんは「最初は手の届かない高価な小道具を妄想しますが、準備が進むにつれてお金がない現実に打ちのめされる。それでも、イメージに近づけるために工夫を重ねていく」と制作の過程を説明する。その道程そのものに、舞台作りにのめり込んでいく劇団員たちの姿を重ねた。

ドラマ『未来のムスコ』より