《名門スキー部のジャンプ選手の多くが、学徒出陣で特攻隊へ》

大倉山シャンツェ(札幌・中央区)

堀啓知キャスター)
 1972年開催の札幌オリンピックは、地下鉄開通など、札幌のマチを大きく変える契機となりました。競技では“日の丸飛行隊”と呼ばれた日本ジャンプ陣の3人が、当時のジャンプ競技70メートル級(現在のノーマルヒル)で、金銀銅メダルを獲得して表彰台を独占するなど、歴史的な冬季オリンピック大会として、語り継がれています。

世永聖奈キャスター)
 1940年開催の札幌オリンピック中止後、明治大学に進学した久保登喜夫さん。数々の実力選手が所属する名門スキー部で、仲間たちとジャンプ競技で活躍していました。

しかし、学徒出陣で強制的に徴兵されると、ジャンプ選手の多くが、空中での飛行姿勢の良さなどを理由に、パイロットの訓練を受けさせられ、特攻隊に送られ、ほとんどが戦死したとのことです。

前列中央が久保登喜夫さん(旧制小樽中学スキー部)

堀啓知キャスター)
 夢を掴むことが許されなかった時代、一人の選手の人生から、戦争が奪い去ったものの大きさを感じます。忘れてはいけないオリンピックの歴史です。

【2026年2月16日『今日ドキッ!』の特集より】