「周囲の助けがなければ」命がなかったかもしれない
声をあげることができない被害者やその関係者のためにも、孝和さんの母親は、自身の経験を通じ、「支援の重要性」を訴え続けます。
(孝和さんの母親)
「支援がどの人にも届くようになってもらうために、声を上げ続けようとは思っています」
「本当に我が家は、私がちょっと扉開けたことが良かったし、またいい意味での、お節介な人が周りに多かったんですね。その人たちが入ってきてくれたことがありがたかったです。後で(助けてくれた人たちに)聞くと、『どうしていいか分からなかった』って言ってました」
「また、別の人から聞いた話では『あの家、ほっとけんかったんや』『もうどうなるかと思うとほっとけんかった』って、たったそれだけだったそうなんですね」
犯罪被害者は特別な人ではない
「最近やっと当時を振り返っているんですが、みんなが関わってくれて、我が家はなんとかなりました」
「時間がかかりすぎると、『しっかりして』って言われたこともありました。そんなふうに言われながら1つずつできるようになっていったんですね」
「だから本当に何もなければ我が家はないし、もしかしたら命もなかったかもしれないな、と思うぐらい本当に助けてもらいました。だから私は本当に『地域づくり』が大事だし、社会も地域も『犯罪被害者』のことを理解してほしいわけです。知ってほしいわけです」
「『犯罪被害者の話を聞きましょう』っていうのは、昔はなかったので、いま本当に大事なんですね。これを知ってもらうことからしか始まらないんですね。『犯罪被害者』になると、特別な人みたいになる、と思うかもしれませんが、誰がどこでなるか分からない。我が家もなるとは思っていなかったわけです」
【第4話】へ続く
母親が訴える被害者支援「寄り添うことの大切さ」
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