危険運転致死傷罪の適用要件が「曖昧で立証が困難」など改正を求める意見を受け、法制審議会は12日、速度や飲酒に関する具体的な数値基準をとりまとめ、平口洋法務大臣に答申しました。

今回の答申では、これまで解釈が分かれていた要件に明確な数値基準を設けています。

「高速度」については、最高速度が60キロ以下の一般道では「50キロオーバー」、60キロを超える高速道路などでは「60キロオーバー」を危険運転の適用対象としています。

「飲酒運転」については、呼気1リットルあたり「0.5ミリグラム以上」のアルコール検出を基準にします。

この見直しに対し、遺族からは複雑な声が上がっています。

時速194キロの車による事故で弟を亡くした長文恵さんは、「いまの法律では立証が難しいということが問題です。数値基準だけ決める形だが、危険なことは危険だと。そういった法律になってほしい」と語りました。

佐藤悦子さん

また、飲酒ひき逃げ事件で息子を亡くし、より厳しいアルコールの数値基準を求めていた国東市の佐藤悦子さんは、「高い数値基準となり、強い失望を覚えます。お酒は一滴でも飲んで運転すれば犯罪」と批判するコメントを出しています。

答申を踏まえ、法務省は改正法案を次の国会に提出する方針です。