JR山陽線をまたぐ橋、古川跨線橋の建設が山口県周南市で進められています。7日、組み立てた橋を設置場所に移動する深夜の作業が一般に公開されました。

周南市の古川跨線橋は山陽線を南北にまたぎ、山側と海側を結ぶ橋です。1964年に建設された橋が老朽化し、耐震性も不足していたため市は2020年から架け替え工事を進めています。総事業費は90億円です。かつては1日に6000台の車が行き交い、周南コンビナートの物流を支えていました。

記者
「時刻は午後11時を過ぎたところです。多くの見物客が見守る中、ゆっくりとゆっくりとトラス橋が動き始めました」

ふだん目にすることがない「橋の大移動」を見ようと、見学会にはおよそ300人が集まりました。橋桁の部分は、三角形の構造で強度を上げる「トラス橋」です。

建設現場に近い山側で組み立てたトラス橋を、設置場所まで押し出す「送り出し」の作業が行われました。

周南市道路課 寺本嵩史さん
「新南陽のシンボルであり、新しく架けるトラス橋というのが珍しいのもあり、線路の上を90メートルのものが架設するというのも珍しいので、見てもらう場を設けました」

トラス橋は鋼鉄製で長さは90メートルです。線路をまたいでいるため、電車の運行に影響が出ないよう夜間に作業が行われました。

見学者
「ずっとここで組み立ててるのを通勤途中に見てたので、気になって見にきました」
「迫力がすごいですね。一生に一度、見られるか見られないかなので、いい機会だなと思いました」

作業は4日間行われ、10日未明に完了しました。今後は送り出しに使った設備を取り外し、道路の整備が始まります。2028年度の完成と利用開始を目指しています。