ゼロコロナ政策の緩和以降、感染が急拡大している中国。その影響からか、日本で薬を大量に購入する中国人もいるようです。中国では火葬場が混雑していますが、中国当局は12月20日、中国全土のコロナによる死者がゼロだったと発表。本当なのでしょうか?

■日本の薬局で“お土産の薬”を大量購入…中国でコロナ急拡大


記者
「中国人の方でしょうか。頭痛薬や風邪薬などを大量に購入しているようです」

12月20日、東京都内のドラッグストアでは、日本に住む中国人が風邪薬などを大量に購入していました。


日本に住む中国人
「私が買ったのは頭痛薬です。あとは痛み止めと解熱剤です。今日10個ぐらい買いました。この袋は(帰国する友達の)お土産です。ここで買って、中国に送って親戚とかに配るつもりです」


ゼロコロナ政策を緩和し、感染が拡大している中国。薬が手に入りにくい状況となっています。
21日も、北京市内の発熱外来には、20人以上が並んでいました。


発熱外来を受診した人
「家族全員コロナにかかりました。同じマンションで50人は感染しています」


中国政府は感染者の急増に対応するため、全国の医療機関に5万か所近くの発熱外来を新たに開設したとアピール。使われなくなった臨時のPCR検査場を、発熱外来に急遽改造するなど対応に追われています。

さらに懸念されているのが、医療体制のひっ迫です。12月12日に北京の病院で会議中に録られたとされる音声では…


病院関係者
「多くの病院がまひ状態です。北京では定年退職した人を再雇用しています」

医療スタッフにも感染が広がり、定年退職した人を呼び戻しているといいます。
さらに…

記者
「火葬場に続く道ですが、車の長い列ができています」