北陸新幹線敦賀以西の来年度の着工が延期されることに伴う与党からの前倒し作業の要求を受け、国土交通省は来年度予算案に建設費とは別に調査費として12億円あまりを計上する方針を与党に伝えました。

与党整備新幹線建設推進PT 額賀福志郎座長
「北陸新幹線敦賀~新大阪間については新たに北陸新幹線事業推進調査として12億円強を令和5年度予算に計上すべく財政当局と調整中との報告があった」

20日、都内で開かれた与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチームの会合で、国土交通省は来年度、敦賀ー新大阪間の延伸に関する調査費として、建設費とは別に12億円あまりを計上する方針を報告しました。着工後に予定していた京都駅や新大阪駅の構造の検討などを前倒しする考えです。

会合では沿線の住民などから着工が遅れることに対して落胆が大きいという地元選出の議員からの要望を受け、1日も早い全線開業に向けた決議も行われました。

これに対し、国土交通省の豊田俊郎副大臣は「決議については斉藤大臣に伝え、大臣からもコメントを発信するようにしたい」と述べ、与党PTとして今回の予算案を了承しました。