江戸時代に大阪と北海道を結んだ商船「北前船」。寄港地の一つ岡山県備前市で北前船をイメージした観光船が完成し竣工式が行われました。

「どうぞ」~(拍手)

かつての北前船をイメージして作られた「備前丸」。全長15メートル、定員47人の観光船です。

寄港地のひとつ、備前市の大多府島は日本遺産に認定されていて、備前市が観光振興につなげようと約2.5億円で手がけました。

デザインを監修したのは岡山市出身で、JR九州の豪華旅客列車「ななつ星」などに携わった水戸岡鋭治さんです。船内に入ると驚きの空間が…

(柏野仁弥記者)
「こちら、その観光船の客室です。ゆったりとした空間が広がっています。まるで高級ホテルで過ごしているかのようなラグジュアリーな気分になれます」

水戸岡さんが「特別な体験をしてほしい」と、デザインや装飾品にもななつ星に負けないくらいこだわりました。

帆や天井などには、備前池田藩の家紋をモチーフにしたデザインをあしらいました。

(デザイナー 水戸岡鋭治さん)
「これに日生のおいしいカキとか魚とか果物もたくさんあるので、それが加わると最高の旅ができるんじゃないか」

船のデッキにも水戸岡さんこだわりのスペースが。海外からの旅行客に楽しんでもらおうと海の上の茶室をデザインしました。

関係者による乗船体験もあり、沿線の赤穂線を運営するJR西日本岡山支社のトップも興奮した様子でした。

(JR西日本岡山支社 林秀樹支社長)
「すごくゆったりしていますし、揺れないので乗り心地も良いですし、何より内装がすごく素晴らしくてワクワクして参ります」

日生の多島美を望める観光船に、市長も期待を寄せます。

(備前市 長崎信行市長)
「動く観光物は今まで備前市になかったので、広がってもらえたらありがたいかな」

期待が募る一方、備前丸を運航する事業者や航路はこれからで、備前市では今後の活用計画を考えていきたいとしています。