ホテル最大手、アメリカのマリオットグループの宿泊施設が、広島・世羅町に開業しました。地元と協力した新たな観光需要の掘り起こしで、町の活性化を目指します。

世羅町に21日、オープンしたのが、「フェアフィールド・バイ・マリオット・広島世羅」です。

世界最大のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」が手がける地方創生型の宿泊施設としては、県内初となります。

杉木健那 記者
「新しく開業したホテルは、尾道松江線のインターからもほど近く、すぐそばには道の駅もあります。自然豊かな世羅町の地域活性化が期待されています」

ホテルは、3階建ての全78客室です。コミュニティスペースには広島らしさを感じられるよう、備後絣や風景の写真などが展示されています。

シンプルで落ち着いた空間の新たなホテル…。支配人の藤岡慶範さんに案内してもらいました。

フェアフィールド・バイ・マリオット・広島世羅
藤岡慶範 支配人
「広く感じらてもらえるような工夫をしております。こちらも開閉できるようになっていまして、ここの水はねを防止できたり、プライベート空間を守れるように造っております」

広さがおよそ25平方メートルの客室は、ベッドのタイプがツインとキングの2種類。

1階には、バリアフリーに対応した1室も用意され、室内の扉を開けると、隣りの部屋と行き来できる造りとなっています。

ホテルの最大の特徴は、宿泊に特化していることです。

藤岡慶範 支配人
「料理施設を持たないということが一番大きな点でして、レストランを持たない分、地域のレストランだったり、道の駅で買い物をして、地域の魅力を発見してもらうのが一番のテーマですね」

軽食やみやげ物の販売コーナーは設けられていますが、ホテル内に飲食店はありません。

世羅町観光協会などと協力して、観光客に地元の店や施設を利用してもらうことで、住民との交流や町の魅力を体感してもらうことが狙いです。