退職代行サービス「モームリ」の運営会社社長とその妻が、業務を違法に弁護士に紹介したとして警視庁に逮捕された事件で、2人が「弁護士が問題ないと言っていた」と供述していることが新たにわかりました。

退職代行「モームリ」からのLINE
「退職代行モームリは、営業時間の縮小に伴い、一旦新規の申し込みおよび無料相談の受付を停止させていただくこととなりました」

きょう、退職代行サービス「モームリ」の利用者の元に届いたメッセージ。

「モームリ」の運営会社社長の谷本慎二容疑者(37)と、妻の志織容疑者(31)は、おととし7月から10月にかけて、報酬を得る目的で退職交渉に関わる法律事務を弁護士らに違法に紹介した疑いで、きのう逮捕されました。

「モームリ」の運営会社は、3年前から弁護士事務所に依頼者を紹介し、“紹介料”として1件につき1万6500円を受け取っていたとみられています。

谷本容疑者らは容疑を否認していますが、次のように供述していることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

谷本容疑者ら
「スキームについて弁護士に確認したら、問題ないと言っていた」

一方、去年7月、「モームリ」から“退職交渉”を持ちかけられたという会社の経営者が取材に応じ、こう証言しました。

「モームリ」から従業員の退職を告げられた会社経営者
「たまたま私が出たら『退職代行のモームリです』とおっしゃって、そのときに残りの給料の話と有給消化みたいな話をなさった。『それは(退職)交渉に入らないか?』と話をした」

経営者は、このやりとり自体が法律で禁じられている行為に当たるのではないかと訴えます。

弁護士資格のない人が法律事務を行うことは、弁護士法で「非弁行為」として禁じられていますが、退職代行について専門家は。

東京弁護士会  小町谷悠介 弁護士
「簡単に辞められるのだったら、わざわざ退職代行を使う必要もないと思うので、必ず交渉ごとに発展するような事例はあるはず。『非弁行為』ということで違法になる可能性がある」

警視庁は全容解明に向けて調べを進めています。