納骨堂には手のひら大の箱の中に納められた遺骨も…

日焼けした色の布に包まれた、骨壺よりも明らかに小さい、手のひらに乗りそうな大きさの箱からは、カサカサ、カタカタと渇いた音が聞こえました。

Q.ガレキの中から見つかった、どなたかわからないご遺骨、ということ?
光徳寺 僧侶・大藤寬通さん
「今そのことを知っている人がいないので、もしかしたらはっきりご家族が持ってこられてる可能性もあるので、いい加減なことは言えないですけど、ガレキの中から出たモノを持って来られているんだろうな、というのは推測するしかないですよね、今現在では」

門徒が多く住んでいるのは、お寺のある皆実町・宇品地区。この地域以外の町の名前が書かれていたのは、今回広島市に引き渡した2人分の遺骨だけだったそうです。

光徳寺 僧侶・大藤寬通さん
「未だに問い合わせの電話がかかってくることがあるんですよね。もしかしたら、2人のお身内の方も調べられてる可能性もあるんで、このままここにあっても、誰にもわかりにくいかということで。広島市の方へ預ければ、名簿にきちっと載せていただけるかな、と」

広島市では、毎年、原爆供養塔納められたおよそ7万人の遺骨のうち、名前が分かっていながら遺族が見つかっていない遺骨の名簿を公開すると共に、全国の自治体に発送して、遺族を探しています。

広島市によりますと、原爆供養塔以外の場所に納められた遺族が判明していない被爆者の遺骨については、名前がわかっていても納骨名簿には掲載されない、ということです。

原爆供養塔に納められた、名前がわかっているのに遺族が判明していない遺骨は今回の2人を加えて813人となります。