インドで、死亡率が高いとされる「ニパウイルス」のヒトへの感染が確認され、アジア各国で検疫が強化されるなど、流行への懸念が高まっています。一体、どんな感染症なのでしょうか。
インド東部の都市・コルカタ。地元メディアによりますと、去年12月以降、市内の病院で2人の看護師がニパウイルスに感染しました。このうち1人は重篤な状態だということです。
インド保健省はおととい、感染者2人に接触した196人を検査した結果、「全員が陰性だった」と発表しましたが、感染経路ははっきりとはしておらず、状況を注視しているとしています。
流行への懸念が高まる「ニパウイルス」とは、どんなウイルスなのでしょうか?
埼玉医科大学総合医療センター 岡秀昭 医師
「発熱、体の痛み、頭痛、倦怠感、そういった症状で始まる。ただ、一部の方は、重症化すると、頭痛が強くなって高熱が続く。痙攣をしたり、あるいは意識が悪くなったり、最後は昏睡状態になると。死亡してしまうという病気だと思います」
主な感染ルートは“飛沫感染ではない”としつつも、「診断と治療・予防の方法が確立していない」ということです。また、現地に住む日本人も、感染に細心の注意を払っているといいます。
インド・コルカタ在住の日本人駐在員 小林史生さん
「コルカタの総領事館から27日に、感染が広がっているので注意喚起が出ていまして。『十分気をつけなきゃいけない』というレベルで生活をしています」
インド国外での感染はまだ報告されていないものの、アジア各国でウイルスの流行に警戒感が高まっています。
記者
「インドから多くの観光客が訪れるタイの空港では、今週から水際対策が強化されています」
タイ当局は対策として、コルカタから到着した航空便の乗客を対象に体温の検査を始めたほか、健康状態に関する申告書の提出を義務付けました。
また、ネパールやベトナムといった国々も、インドからの入国者に健康診断を実施するなど検疫を強化しています。
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