中国への返還のために今夜、日本を旅立つ上野動物園の双子パンダ。日中友好の象徴として長く愛されてきたパンダが日本からいなくなることにファンからは悲しみの声があがっています。
東京・台東区にある上野動物園。既にジャイアントパンダの展示は終了していますが…
ファン
「シャオシャオとレイレイの旅立ちのお見送りに来ました」
双子のパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」が、きょう、中国への返還のために日本を出発するのです。
記者
「シャオシャオとレイレイを見送るために沿道には大勢の人が集まっています」
上野動物園の周辺にはパンダを乗せたトラックが出発するのをひと目見ようと多くのファンが集まりました。
ファン
「もう悲しいですよね。寂しい、本当に」
「会えなくなるのは寂しいです」
「ずっと毎月来てたんですよ、(大阪から)泊まりがけで。『元気で幸せになってね』と送り出します」
そして、その時がやってきました。
記者
「午後1時半前です。動物園から1台のトラックが出てきました」
始まりは1972年。日中国交正常化が実現した年に日本に初めてパンダがやってきました。最初の2頭「カンカン」と「ランラン」は一躍人気者に。
2011年には「シャオシャオ」と「レイレイ」の両親、「リーリー」と「シンシン」が来日。尖閣問題で日中関係が悪化するなかでの貸与でした。
そんな「パンダ外交」の歴史が今回の返還で途切れ、日本国内にパンダがいなくなってしまうのです。
上野動物園 園長
「今後も関係者間での交流を継続しながら、新たなプロジェクトが実施できる環境が整うのを待ちたい」
園長によりますと、双子のパンダは暴れることなく輸送箱に入り、トラックに積まれましたが、少し興奮気味だったため少量の鎮静剤を投与したということです。
ファン
「明日からどうしましょうか…」
「とりあえず仕事して稼ぐんじゃない。中国に行きます」
「仕事して稼いで中国に行って、会いに行く」
「今度は(日本に)赤ちゃんを連れてきてくれたら最高ですね。生まれた子が『また生まれたよ』って(日本に)来てくれたら、そんな幸せなことないね」
日中関係が悪化する中、新たなパンダの貸与の見通しは立っていません。
2頭は今夜、成田空港から中国へと旅立ちます。
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