14年ぶりの再稼働からわずか29時間で原子炉を停止することになった、新潟県の柏崎刈羽原発6号機。今後のスケジュールについて、東京電力の小早川智明社長は「現時点でどのくらい変わるかは判断できない」と述べました。

23日午前、東京電力の小早川智明 社長の姿は柏崎市役所にありました。
「新年のごあいさつに伺いました」

以前から決まっていた原発立地自治体トップとの面会。本来の目的は“新年のあいさつ”でした。しかし…
【東京電力 小早川智明 社長】「いったん、原子炉を停止して原因究明に入りたいということで、きょうの夜半に原子炉をいったん停止させていただいております」

小早川 社長が早々に報告したのは『原子炉の停止』でした。

21日、14年ぶりに再稼働した柏崎刈羽原発の6号機を巡っては、制御棒の引き抜き作業中に監視装置の不具合を示す警報が鳴り、作業を中断。

東電によりますと、再稼働前の1月14日にも別の制御盤で警報が鳴ったことがありましたが、このときは装置の電気部品を交換したことで解消されていました。

しかし、今回は部品を交換しても不具合が改善されなかったため、東電は再稼働からわずか29時間後の23日午前0時過ぎに原子炉を止め、原因を詳しく調べることにしたのです。

【柏崎市 桜井雅浩 市長】「所長の判断がこのように迅速に行われたことは、私自身は本当に東京電力の、また現場の力といったものを、いまだ信じるに足るものであるなと確信したところであります」

柏崎市の桜井雅浩 市長は東電の対応を評価した上で、「腰を据えて点検してほしい」と述べました。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】「14年ぶりになるわけですから、可能性としてはあり得ることだったんだと。『安全第一』という認識の共有をしっかり行いながら(進めてほしい)」

午後には刈羽村を訪れ、品田宏夫 村長と面会しました。

【刈羽村 品田宏夫 村長】「新年からもう少し元気のいい話ができるかと思っていましたけれども、若干残念な気持ちはありますけど、心配は一切しておりませんし」

一方で、再稼働に反対する市民団体は原子炉の安全にも直結する「制御棒」にかかわる設備のトラブルを受け、改めて再稼働の中止を訴えました。

【規制庁・規制委員会を監視する新潟の会 桑原三恵 代表】「原因がよくわからないいろいろなトラブルを起こしながら、最終的には大きな事故につながるんじゃないか。再稼動をしようという話は一旦踏みとどまっていただいて、やめていただきたい」

東電は不具合が生じた装置の部品をメーカーに送り、原因を調べる方針です。

【東京電力 小早川智明 社長】「どのくらいスケジュールが変わるかは判断できないので、コメントはできませんけれども、安全に再開できるような状態を作ってもらうことを今は優先したいと」

東電は当初、2月26日の営業運転開始を見込んでいましたが、今後の予定は見通せない状況となっています。