大津市で幼稚園教諭の給料が実質減額に。その理由とは?

 1月19日、大津市に提出された約6000人分の署名。訴えたのは、大津市が検討する幼稚園と保育園の教職員の「給与改定の見直し」です。

 (滋賀県教職員組合 松崎有純執行委員)「幼稚園の先生だけ(賃金が)下がることにかなり不安と不満もあり、大津の幼稚園はどうなっていくんだろうと」

 見直しの背景にあるのは大津市が抱える待機児童問題です。市の待機児童数は2年連続で100人を超え、全国ワースト1位を記録。

 「保育士不足」などを解消するため、市は来年度から幼稚園教諭と保育士の採用枠を統合し、保育園で働ける人の数を増やす考えです。しかし、そこで発生したのが「給与の差」の問題です。

 現在、大津市の保育士の初任給は大卒、短大卒に関わらず22万円で、幼稚園教諭とは最大2万円近い差があります。

 市が導入した「幼保一括採用」では保育士に合わせた給与になるため幼稚園教諭の給与は実質減額となり、大卒者は1万円近い減額となります。

 市内にある大津市立平野幼稚園。約80人の園児を14人の教職員で支えています。

 今回の「給与改定」は来年以降の新卒者だけでなく、現在働く教職員も対象になるとされていて、園長は…。

 (大津市立平野幼稚園 井上真矢子園長)「幼保一括採用は早くから聞いて、納得していたし、これから入る人とたちはそれがわかったうえで採用試験を受けて入ると思うんですけど、(現職の人間からすると)うれしいことではないというか、マイナスの情報という感じ」

 大津市はMBSの取材に対し、幼稚園教諭の給与を下げる理由をこう述べました。

 (大津市・人事課)「行政が給料を見直すとき『均衡』を考える。他の中核市を参考にすると保育士に合わせていたので」

 市は給与の改定について2月の議会に提出し、今年4月から実施したいとしています。