岐阜・高山市の田中明市長(61)の“タバコポイ捨て”がSNSの動画拡散で発覚し、緊急の謝罪会見を行う事態に。本事案の発覚から謝罪までの経緯を整理するとともに、事案発生後の市長の対応は問題なかったのか? 考えていきます。

■「酔っていたから…」「常習的にはやっていない…」市民からは「情けない…」の声

ホラン千秋キャスター:
タバコポイ捨てが発覚し、緊急の謝罪会見を行う事態となった岐阜・高山市の田中市長。自宅前の屋外でタバコを吸い、その吸殻を道路脇の側溝にポイ捨てしたという様子が動画に収められていました。動画が撮影されたのは11月13日、14日の2日間で、12月始めに動画投稿サイト「TikTok」に投稿され拡散されたものが物議を醸しています。

こうした事態を受けて、田中市長は12月15日に緊急の謝罪会見を行っています。

▼緊急謝罪会見の内容

田中市長「市長である私が自ら吸殻のポイ捨てを行ってしまい、市長または市政に対する信用と信頼を損なったことに対して深くおわび申し上げます」

Q.なぜポイ捨てをしてしまったのか

田中市長「ポイ捨てをしたとき、飲酒していた…めいていまではいかなかったと思うが、私自身お酒に強いわけではないので、酔っ払っていたというふうにしか答えられない」

会見の中では、ふだん持ち歩いているという携帯灰皿を持参して「あくまで酔っていたから捨ててしまったわけであって、常習的にやっているわけではない」ということを話していた。

ホランキャスター:
もちろんどこであってもこのタバコのポイ捨てというのはいけないことなんですが、高山市では、2008年から市内全域で、たばこのポイ捨てなどを禁止する条例を施行しています。この条例について、市長は「認識しています」ということでした。

さらに、ポイ捨てをなくしましょうという啓発用チラシというものもあり、このチラシには『「少しくらい…」「自分くらい…」といった身勝手な行動が、まちを汚すことにつながります』というふうに書いてあるんですね。

高山市民は今回の件について「かなり残念です。新しい市長になったばかり。今後に期待したい」と話していました。

市役所に寄せられた声としては「情けない」「恥ずかしい」など211件が寄せられているそうです。