
また、2013年には自転車に乗っていたとみられる40代の男性も亡くなっていて、市は、それぞれ事故後にすき間があったところに植え込みを増やすなどの対策をしているということです。

この水路は、幅がおよそ2メートル、水深1.4メートルほどあります。

沖野上東町内会 菅本栄介 会長
「流れはないんですよ。大雨が降ったときなんかには、かなりの水量でしょうけど、ふだんはこういう状態で」

町内会では年に2回、この水路の清掃活動をしています。その際、危険は感じないといいますが、腰から胸のあたりまでが水に浸かるのだそうです。

町内会 菅本栄介 会長
「川底に泥がいっぱいたまっていますしね。やっぱり難しいですよね、上がるのは。だから、やっぱりハシゴかけて上がったり下りたりして清掃しています」

これまで町内会は、福山市に対して水路の石垣に手すりや足をかけるステップの設置を要望していたほか、植え込み側にフェンスを設けることも提案していました。しかし、実現には至っていません。

町内会 菅本栄介 会長
「このフェンスを、ずっと、あっちまでめぐらすというのは相当な費用がかるでしょうけど」

水路が多い福山市…。10月には北吉津町の水路で70代の男性が、自転車と転落しているのが見つかり、亡くなっています。
ここ2002年からの20年間で、水路に転落し死亡した人は、市道沿いだけでも、62人に上るということです。しかし、市として市内の水路の長さが全部でどれぐらいかなど実態の把握はできていないといいます。
今回の事故を受け、福山市は、ほかの3つの公園の危険な場所にもロープを張るなどの対策をしました。また、来年度以降、今回、事故のあった緑町公園に面した長さおよそ220メートルあるこの水路の植え込み沿いにフェンスを設置する計画です。

沖野上東町内会 菅本栄介 会長
「フェンスがあったら、こういうことが起きなかったかなと痛切に感じました。要望事項を出している者としても対策が1日でも早くされればありがたいなと思います」