ロシアがウクライナ南東部マリウポリに残る兵士に対し、降伏するよう要求したことについて、ウクライナの首相は「最後まで戦う」と応じない考えを示しました。


ロシア国防省はマリウポリに残るウクライナ側の兵士に対し、日本時間きのう午後7時までに武装解除し、投降するよう要求していました。

これに対しウクライナのシュミハリ首相はロシア側が示した期限後に出演したアメリカ・ABCテレビの番組で「最後まで戦う」と強調しました。

ウクライナ シュミハリ首相
「まだマリウポリは陥落していません。現時点で我々の兵士はマリウポリにいて、最後まで戦います。」

一方、クレバ外相はアメリカCBSテレビの番組で、ロシア側の破壊的な攻撃を強く非難しました。

ウクライナ クレバ外相
「状況はひどいものです。マリウポリはもう存在しません。ロシア軍の行為を見ると、街を破壊して更地にすると決めているようです」

またクレバ外相は、マリウポリについて「レッドライン=超えてはならない一線になるかもしれない」と話し、「ウクライナ側が全滅した場合はロシアとの停戦交渉が中止されるだろう」とするゼレンスキー大統領の考えを改めて示しました。

こうしたなか、首都キーウ周辺への攻撃も続いていて、キーウ近郊ブロバリーの市長は17日、インフラ施設が攻撃を受けたと明らかにしました。

一方、ロシア国防省はブロバリー近くの弾薬工場を空中発射型のミサイルで破壊したと発表しています。