いま、選挙を実施する意図は?

小川彩佳キャスター:
先週とは一気に空気が変わって、解散に向かって進んでいっているように感じます。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
国民がなめられているというか…。今だったら人気が高いから、過半数を取れるだろうというだけの、なんら大義のない選挙だと思います。

普通は1月〜3月は選挙をやらない。実際、今までもほとんどやってこなかったわけです。それは予算編成があるからで、さらに寒い時期に外で、普通は選挙をやらないです。

では「なぜやるのか」と言ったら、それは逆に“高市総理の自信のなさの表れ”。もし選挙実施を4月まで待っていたら、例えば中国のレアアース、円安、統一教会などの問題が出てきて、人気が落ちてしまうので、今のうちにやってしまおうと。

しかし、そのせいで今、我々が直面している経済の問題などが後回しになって、庶民の生活がますます苦しくなる中で、ただ株だけが上がって、一部の富裕層は儲かるかもしれないけれども、円安が加速して国が売られていく。それでいいのかという話ですよね。

藤森祥平キャスター:
経済対策で組んだ年度内予算がすぐに決まらないこともあります。一方で、各党も既に臨戦態勢で、準備を進めているという状況です。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
今回、公明党の選挙協力がない中で、どれくらい自民党が勝てるのかが問題でもあります。この期間、いろいろな政策が結構動いてきたこともあって、高市政権の支持率は高いと思いますが、それは自民党の議席が大きく減ったせいで緊張感があり、自民党も本気で何かやらなければという中で、現在、変わってくる兆しも出てきています。

もう1度、自民党の議席が増えて、その緊張関係が失われてしまうのはもったいないので、実際に選挙が行われるのならば、「私達がどこに投票するか」は本当に考えなければいけないと思います。

========
<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済・社会思想
著書「人新世の『資本論』」