拘束の理由「麻薬」は本質的な理由ではない?

ベネズエラへの軍事攻撃と大統領拘束の理由について、トランプ大統領はアメリカへの麻薬流入を阻止するためだと述べた。

トランプ大統領(3日)
「非合法的な独裁者マドゥロは、死に至る違法薬物を莫大な量、アメリカに密輸した巨大なネットワークの首謀者」

トランプ政権は2025年9月以降、中南米周辺の海域で、ベネズエラの船舶が「麻薬を密輸している」と主張し、20回以上の攻撃を続けていた。100人以上の死者が出たと報じられている。

だが、アメリカ政治に詳しい三牧聖子教授は「麻薬の阻止は根拠が薄く、表向きの理由ではないか」と指摘する。

同志社大学(米政治・外交) 三牧聖子 教授
「麻薬がアメリカの大変な社会問題になっていて、年間数万人の犠牲者が出ていることは事実ですが、主な流入先、例えば合成麻薬のフェンタニルに関しては、メキシコ経由で来ているものがほとんど。コカインに関してもコロンビアが最大の供給源。

ベネズエラが軍事行動されるまで敵視されるのはおかしい。少なくとも本質的な理由ではないだろうと。実際、トランプ大統領も軍事作戦後の会見で、麻薬のことはほとんど言っていない」

トランプ大統領(3日)
「ベネズエラの石油ビジネスは長い間、完全な失敗に終わっていた。我々は世界最大級のアメリカの石油企業を投入し、数十億ドルを投じて、壊れた石油インフラを修復させ、この国に収益をもたらすようにする」

同志社大学(米政治・外交)  三牧聖子 教授
「実際にそこで強調されたのが、ベネズエラの石油、その利権を、今後アメリカ企業が獲得していく。アメリカの支配下に置いていく。いまトランプ政権は、もうむき出しの帝国主義で、『何が悪いんだ』というスタンス」