問いを投げかけてみよう!

その上で、河合副センター長は、国際会議の場に限らず、市民レベルでも「問いを投げかける」ことで、核をめぐる議論の停滞を打開する可能性があると話す。

河合副センター長「意見を述べるというところから議論を始めると、平行線で終わって、伝わったか伝わらないか 手応えがない。ところが、問いを投げかけると返ってくるので、キャッチボールになる。それが行き詰まり感を打開すると言いますか、議論することによる手応えを、もう一度 自分の中で実感できるやり方なんじゃないか」

例えば、「もし核兵器が使用されたら、影響を受けるのは誰でしょうか?」
「影響を受けるのは、核兵器が使用される時だけですか?」
「核実験でも被害者が出ますが、それは仕方のない犠牲でしょうか?」
…というように、問いを重ねていくことで、影響を受ける一人一人の存在が浮かび上がり、具体的に考えられるようになるのではないか
それを市民レベルでも進めることで、核抑止論に歯止めをかける突破口になるかもしれない、というわけだ。

混迷を深める世界情勢に無力感を抱きがちだが、被爆から81年、被爆者の体験を受け継ぎ「核兵器の非人道性の本質」を理解する一人一人が、「効果的な問い」を考え、実践してみてはいかがだろうか?