中国は“レアアース大国” なぜ?

井上キャスター:
レアアースは17元素の総称です。その17の元素を組み合わせて「ここにはこれが使えるかな」と、用途によって使い分けているということです。
レアアースはその多くが中国で生産されています。2011年当時、中国の生産量は95%でした。この15年ほどで徐々に中国への依存を減らしているものの、現在も7割近くを中国が握っている状況です。
【レアアース生産量】
・中国:69.2%
・米国:11.5%
・ミャンマー:7.9%
・その他:11.3%
またレアアースは鉱石を発掘し、不純物を取り除いて、金属の純度を高める作業が必要です。その精錬量のほとんどを中国が行っているのです。
【精錬量】
・中国:91%
・マレーシア:4%
・ベトナム1%
・その他3%

なぜ、中国がレアアースを独占しているのか。東京大学の中村謙太郎教授によると「鉱石からレアアースを取り出す際、放射性廃棄物が発生」するといいます。
つまり精錬作業をすればするほど放射性廃棄物がどんどん出てくるのですが、一般的な国では環境規制があるため、なかなかこの作業をすることができません。
中国は環境規制が緩く、人件費が安いので安く生産できるという背景があるというのです。
精錬技術はどの国もあるけれど、環境規制の緩い中国が精錬を担っている状況だということです。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
レアアースは非常に厳しい環境で採掘をしています。人権感覚を考えると、中国は優位な立場にあるのかもしれません。
日本は「厳しい環境の中で採掘するにはどうすればいいか」という環境技術のノウハウを持っているので、本当はその分野で協力した方がいいんですよね。
サプライチェーンはリンクしています。中国から輸入したレアアースで日本は部品を作り、それをまた中国に輸出しています。中国が一方的にレアアースを輸出しないようになると、中国はその部品を使えなくなる可能性もあるんです。
中国が本当に輸出規制をすれば日本は苦しくなるけれど、中国にも跳ね返ってくる面もあります。














