治療後のケアにも力を入れる

医療の進歩によって、がんは「治療とともに生きていく」病気になりました。

主ながんの5年生存率も、6割を超えるものが増えています。

だからこそ今、治療の先にある日常を支えるケアに、病院側も力を入れています。

富山大学附属病院では、医師や看護師でつくる「アピアランスケアチーム」が中心となり、外見の悩みに寄り添うための研修会を開いています。

富山大学附属病院 樋口麻衣子看護師
「外見が変化したせいで、外出の機会が減ったとか、人と会うのが億劫になってしまったという声があります」

この日、医療従事者や各市町村の職員を対象に地域で支えるアピアランスケアについて講義を行いました。

富山大学附属病院 樋口麻衣子看護師
「アピアランスケアは(見た目を)整えるだけではなくて、患者さんと社会を繋いでいく役割があると思っています。患者さんが変化した自分の姿と向き合いながら、その人らしい日常生活を送れるように。外見の変化を入口に支援につなげていくことを目指しています」

富大附属病院では月に一度、ケアチームが中心となり、ウィッグの試着会を開催しています。

そこにはやすよさんの姿がありました。

ウィッグ相談員
「全然重さ違うでしょ」
やすよさん
「ウィッグがとても軽い。今から見た目がどうなるかわからないじゃないですか。外出するときとかは、まずウィッグをかぶって、帽子をかぶる。歩いているだけで抜けてくることありますか?」
ウィッグ相談員
「例えばちょっと手が触れたときにハラっと抜けることはあります。
だから携帯用のクリーナーとかあると、もしかしたら気分的には楽かもしれません」

不安に思っていたことを、一つひとつ、誰かと一緒に考えていく。

「ひとりで抱え込まなくていい」という支えがありました。