刻々と迫る残り時間…逆転に次ぐ逆転で勝利の行方は?
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刻々と残り時間が少なくなる中、再びリードを許した大阪桐蔭。それでも選手たちは笑顔でした。後半27分、積み上げてきた1年間の成果を発揮します。
センターライン付近のスクラムから右に展開すると、それまでのFBから初めてCTBで先発した須田琥珀選手が絶妙のランニングで桐蔭学園のディフェンスを突破すると、須田選手からパスを受けたFB吉川選手が見事に走り切って右隅のトライ、その吉川選手が、逆風の中のコンバージョンキックを、今度はドロップキックになるアクシデントにもめげず鮮やかに決めて21対17と再々逆転に成功しました。
この時点で場内に発表されたロスタイムは0分。残り時間2分あまりを大阪桐蔭はボールをキープして逃げ切りを図ります。しかし、フルタイムまであとわずかとなったところで痛恨のノックフォワード、まさに、ラスト1プレーで桐蔭学園に最後のチャンスが訪れました。
センターライン付近からのスクラムから最後の反撃にかける桐蔭学園。しっかりとスクラムを組んで大阪桐蔭の圧力をはねのけると、FW、BK、ベンチやスタンドも含めて全員が一体となって必死の攻撃を仕掛けます。
一方、何度も何度も立ち上がって渾身のタックルを続ける大阪桐蔭、一旦は、桐蔭学園が後ろにこぼしたボールにNO8竹崎司選手が飛び込みます。しかし、このボールを桐蔭学園が抜群の集中力で奪い返すと、FW陣が低い姿勢で密集サイドを突きながらじりじりと前進していきます。
そして、30フェイズ以上を重ねて、ついにトライラインに迫ると、最後はPR喜選手が、それまで繰り返し前進していた密集の左サイドから反対の右サイドに持ち出して中央にトライ。最後の最後まで何が起こるかわからない優勝候補同士の激突は、自分たちの強みを最後まで徹底して出し続けた桐蔭学園の劇的な逆転で幕を閉じました。
桐蔭学園・堂薗主将が、「最後は、仲間たちが、絶対に逆転してくれると信じていた。ただ仲間の頑張りに思わず涙が止まらなかった。この1年間、大阪桐蔭さんという存在があったからこそ、自分たちは成長できた」と激闘を振り返ると、敗れた大阪桐蔭の手崎颯志主将は「最後は、しんどくてもずっと立ち続けてくれる仲間がいると思ってディフェンスしていた。弱い弱いとい合われたチームがここまでのゲームができるチームになった。仲間と共に成長できた3年間は本当に楽しかった」と気丈にも笑顔を見せた後、人混みが解けると「ただ、ここまで来たからには勝ちたかった」と最後は涙をみせてグラウンドを後にしました。
【準決勝の結果/1月5日(月)】
▼京都成章(京都) 38-19 東福岡(福岡)
▼桐蔭学園(神奈川)24-21 大阪桐蔭(大阪)














