迷信の火種は、悲しい恋物語だった

なぜ、これほどまでにネガティブなイメージが定着したのでしょうか。一説には、江戸時代の劇作家たちが描いた「八百屋お七」の逸話が影響していると言われています。

江戸時代の「八百屋お七」の物語を描いたイメージ(AI生成画像)

1682年に江戸で発生した「天和の大火」。この火事でお七の家は燃え、親とともに寺に避難することになりました。その寺で出会った寺小姓の生田庄之介と、お七は恋仲になります。

やがて家が建て直され一家は寺を離れますが、お七は庄之介を忘れられません。「もう一度火事になれば彼に会える」――そう考えたお七は自宅に火をつけて放火の罪で捕まり、火あぶりの刑に処せられました。