コロナ禍で始まった湿板写真の挑戦

柴原さんたちがいつか撮ってみたいと夢を抱いていた湿板写真。コロナ禍で広告写真の仕事が減ったのを機に挑戦することを決めた。

東京の専門店でカメラを購入し、湿板写真の技術をまとめた本を頼りに撮り始めたが、白飛びするなど当初はまったく写らなかったという。

外での撮影は、天候や太陽の位置によって、レンズに入る光の量などを細かく調整しなければならない。また湿板写真は、その名の通りガラス板が液で湿っている間に現像までを終える必要があり、時間との戦いとなっている。多い時は5~6回撮り直すこともある。

柴原啓一朗さん
「できあがるまでにめちゃめちゃ手間と時間がかかるんですけど、(撮影した湿板写真は)今後100年以上残っていく可能性が高い。そこまで意識して撮影して準備して、ガラス一枚にこれだけ思い込められるっていうのは、デジカメで撮る一枚とは重みがだいぶ違う」