20ヘクタールの倒木がそのままに

<荻野旦記者>
「牧之原市の中でも被害が大きい時ケ谷地区です。竜巻の被害から3か月が経っていますが、こちらの森林は発災当時のままで、なぎ倒された状態となっています」

課題は住宅だけではありません。牧之原市の中では、約20ヘクタールにわたる森林の倒木が、発災当時のまま手つかずで残されています。

12月18日に開かれた住民説明会。県は緊急性の高い森林0.9ヘクタールの整備を来月(2026年1月)下旬から始めると発表しましたが、これは全体のごく一部に過ぎません。そのほかの森林は整備のメドが立っておらず、住民からは二次災害を心配する声が相次ぎました。

参加した住民
「あそこも木も根っこごと倒れている。そのまま放置される?」

県志太榛原農林事務所 矢島匡章農山村整備部長
「先ほども説明したように災害対策事業とか、そういったものも含めて、『森の力再生事業』がどこでも万能にできる事業ではないので…」

参加した住民
「ただ確実に雨が降れば、崩れると思うよ」
「二次災害の危険性が高いんじゃないかなと自分も、多くの住民も思っているので、その森林の整備が未定だというところに納得がいかない」

発災から3か月半が経ちましたが、課題が山積みとなっています。