「全壊」だと思ったのに…判定の壁
そして9月に発生した「国内最大級」の竜巻はまちの姿を大きく変えました。

9月5日、台風15号の影響で静岡県牧之原市から吉田町にかけて発生した国内最大級の竜巻。推定風速は約75メートルに達し、吉田町で1人が死亡、牧之原市では住宅など1300棟以上に被害が出ました。
公的支援などを受けるうえで必要な「被害認定調査」。その判定結果が、多くの被災者を悩ませています。

<被災者>
「ここの屋根が半分飛ばされて、雨が入ってきた。(判定結果は)全壊だと思ったが全壊にならないもんで」
仮に一部分に大きな被害が出ていたとしても、その他の場所の被害の程度によっては「全壊」の判定が出ないケースがあり、複数の住人が再調査を依頼する事態となりました。
<再調査を受けた住民>
「20点以上で『半壊』だったので、家を調べてもらったら19点だった。切ないですよね。あと1点あれば、もらえる補助が変わるので、倍くらい」
わずかな点数の差で支援の額が大きく変わる現実に、住民はやりきれない思いを抱えています。














