奄美大島と徳之島だけに生息しているアマミノクロウサギ。生息数が増える一方で、ことし車にひかれるなどして死んだ数が過去最多となったことが明らかになりました。

環境省によりますと奄美大島では、ことしアマミノクロウサギの交通事故の件数は154件で、このうち151匹が死にました。件数、死んだ数とも過去最多となりました。
背景には個体数の増加もあるとみられています。
奄美大島のアマミノクロウサギの推定個体数は、マングースやノネコの駆除などによって、2003年の3400匹から2021年には1万9600匹と大幅に増加しました。
それに伴い生息する範囲も広がり、交通量が多い国道での事故も増えています。

こうした中、きょう26日は奄美地区郵便局長会から大和村に、アマミノクロウサギの交通事故防止を呼びかける、マグネットシートが贈られました。
シートには「減速、ハイビーム、かもしれない」と動物を守るための運転の注意点が書かれています。
(奄美群島国立公園管理事務所 広野行男所長)「来訪者も含めて、地域全体でできることをひとりひとりが意識を持って進めていくことが、これから大事になると思う」
環境省では活動が活発になる夜間の減速運転を呼びかけています。














