今年8月に大阪・道頓堀で消防隊員2人が亡くなったビル火災で、不燃材料ではない屋外看板や複数のエアコン室外機が急速な延焼拡大の要因になっていたことが分かりました。

(大阪市消防局担当者)「殉職の2人に哀悼の意を表します」

 25日、大阪市消防局は、道頓堀で起きたビル火災に関する中間報告書を公表しました。

 今年8月、ビル2棟が焼けた火災では、消火活動にあたっていた消防隊員2人が死亡しました。

 報告書によりますと、当時、2人を含む隊員3人は6階で活動を行っていましたが、真下の5階で別の隊員が部屋の扉を開けたときに新鮮な空気が供給され、バックドラフト現象が発生。強烈な火炎と黒煙が6階にも広がり、隊員1人は自力で脱出しましたが、2人が取り残されたということです。

 また、火災が急速に延焼した要因として、西側ビルの1、2階に設置されていた7台のエアコン室外機や、不燃材料ではない屋外看板などが燃焼を助長したということです。

 大阪市消防局は、今年度中に出火原因も含めた最終報告書をとりまとめる方針です。