「見放すことはできない」家族にものしかかる闇バイトの罪
闇バイトの影響は、その家族にも重くのしかかります。
2024年10月、横浜市の住宅で起きた強盗致死事件。その実行犯として起訴された宝田真月被告(23)の祖父は、孫に会うため、今も拘置所に通い続けています。

宝田被告の祖父
「やっぱり孫だし、可愛いからね。見捨てるとか、見放すことはできないじゃないですか」
「じいじって言われていましたね。旅行に行ったり、温泉行ったりね。可能な限り連れて歩いていました」
実行役として、藤井柊被告(28)、久保田陸斗被告(22)とともに強盗致死の罪で起訴された宝田被告。SNSで「ホワイト案件」などと書かれた求人に応募しました。
事件後、部屋に残されていたのはー

ーーこれって証明写真?
宝田被告の祖父
「今回の『ホワイト案件』に使ったんじゃない?」
宝田被告は、顔も名前も分からない相手から、匿名性の高いアプリで指示を受け、他の実行役2人と初めて会いました。途中で闇バイトだと気づいたものの、すでに個人情報を握られていた恐怖から、抜け出せなかったという趣旨の供述をしています。事件から1年以上が経っても、祖父には多くを語りません。
宝田被告の祖父
「1年経ったけど、心境はどうなんですかって聞いたんですけど、公判前なので、むやみなことは話せないって…。それ以上は聞けなかったですね」
「警察に捕まる人間はいない」闇に消える1100億円
「駒」である実行犯らが次々逮捕されるなか、トクリュウ元幹部は、自分たちに捜査の手が及ぶことは絶対にないと断言します。
トクリュウ元幹部
「僕らで警察に捕まる人間はいないと思います」
2025年10月末までの特殊詐欺の被害額は約1100億円。1日に3億6000万円以上が、「闇」に消えています。
TBS系列で12月28日放送(午前9時54分~)『報道の日2025』では、さらに核心に迫るトクリュウ元幹部の証言を紹介。役割を細分化し、幹部が捕まるリスクを徹底的に排除するトクリュウ組織の全容に迫ります。

















