警察官を名乗る男に暗号資産の購入を求められた40代の男性が、1,869万1,232円をだまし取られる詐欺被害にあっていたことがわかりました。

高岡警察署によりますと、11月14日、県外の実家にいた40代の男性が電話をとったところ「あなた名義の携帯電話が犯罪に利用されているため、捜査する必要がある」などと言われ、LINEのビデオ通話を指示されました。

男性がビデオ通話に応じると「あなたは秘密保護法の容疑者になる。持っているお金が不正ではないことを証明するため、資金移動をして調べる必要がある」などと告げられました。

男性は指示に従い、暗号資産販売所のアカウントを開設。11月19日と20日の3回にわたり、指定されたアドレスに暗号資産合計約1,649万1,232円分を送信しました。

さらに11月25日には「暗号資産で送金できなくなったため、口座に直接送金して」と指示され、インターネットバンキングから指定口座に220万円を振り込み、被害総額は1,869万1,232円に上りました。

その後、男性が一部のやり取りを職場の上司に相談したところ、警察へ行くよう助言を受け、警察署を訪れたことで被害が発覚しました。

警察は、警察官や検察官を名乗る者から「捜査対象になっている」などと電話があった場合や、預貯金の送金を求められた場合は詐欺の可能性が高いとして、一人で悩まず家族や警察(110番、または警察相談専用電話「#9110」)に相談するよう呼びかけています。