ダニに似たチャタテムシがいたら、エサとなるカビも発生しているはず

(東洋産業 大野竜徳さん)
「ダニとよく間違われる存在として、チャタテムシがあり、ダニではないが要注意の昆虫です。みなさまからのご相談では、ダニと並んで非常に多く寄せられます」
(【画像④】はコナチャタテ こちらも勇気のある方はどうぞ)

【画像④】コナチャタテ

「チャタテムシはダニではなく昆虫ですが、体長が1mm以上あるため目につきやすく、壁や棚、本、新聞紙の上を歩く姿がダニと誤解されがちです。

カビを主なエサとしており、結露が出やすい窓周りや、換気不足の押し入れ、本棚などで増殖します。チャタテムシもハウスダストの一因となり得ます。

重要なのは、チャタテムシが発生している環境では、目に見えないレベルでカビが繁殖している可能性が高いという点です」

──ということは、チャタテムシがいるとカビ対策もしなければいけないんですね。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「さらに、これらのダニやチャタテムシを捕食するツメダニというダニも存在します。体長は1mm未満で非常に小さく、ダニが多い環境では一緒に発生することがあります」
(【画像⑤】はツメダニです)

【画像⑤】ツメダニ

「ツメダニは他のダニをエサにする天敵ですが、偶発的に人を刺すことがあり、強い痛みやかゆみを伴うことがあります。

『家の中でダニに刺された』というご相談の原因が、実はツメダニであるケースも少なくありません。

ツメダニがいるということは、餌となるダニやチャタテムシが多い環境であることを示していますので、早めの対策が重要です」