「歩みを止めないで」
写真を見ながら、千葉選手は改めて新潟への思いを口にしました。
「若い時は自分のことしか考えない、ただサッカーが好きな若造でした。でも2021年に戻ってきて、改めて新潟サポーターの温かさ、力強さ、愛を再認識しました」
「死んだ魚の目」をしていた青年は、20年の時を経て、誰よりもチームを愛し、愛される存在へと成長しました。「人って20年あれば変われますから」という言葉には、11年半の重みが凝縮されていました。
「進み続けてくださいよ、皆さん。お願いします、アルビレックス。歩みを止めないでください」

ホーム最終戦での挨拶と同様に、愛するクラブの未来をサポーターに託した千葉選手。その表情は、新潟の冬空を吹き飛ばすような、晴れやかな笑顔でした。
そんな千葉選手の成長を見守った先輩たち。彼らから見た「千葉和彦」とは一体、どんな選手だったのでしょうか。














