あまり知られていない“リチウムイオン電池”の捨て方

どう捨てるかはあまり知られていません。

街の人
「(廃棄方法は)わからない」
「ヤマダ電機とかに持って行って、『店員さんにお願いします』しかわからないですね」

実は回収方法は自治体によってバラバラ。環境省によりますと、令和5年度は25%の市町村が分別回収すら行っていないといいます。

住民が誤った方法で廃棄してしまうケースが多く、火災につながっているのです。

石原宏高 環境大臣
「2030年までにリチウムイオン電池に起因する重大火災事故ゼロを目指して」

政府は23日、「総合対策パッケージ」を発表し、本格的な対策に乗り出しました。

これまで回収方法が自治体によってバラバラだったものを、廃棄から処分まで統一された基準を策定し、回収体制を構築するとしました。

ポイントとなるのが「廃棄のしやすさ」。すでに実証事業も行われています。

茨城県守谷市のコンビニエンスストアには、リチウムイオン電池などの回収ボックスが設置されています。ボックスには温度センサーなどが取り付けられ、火災など安全性に考慮した構造。

こうしたコンビニなど身近な場所に設置することで、簡単に廃棄できるようにしているのです。

さらに、「回収拠点」はウェブサイト上のマップにまとめられ、「見える化」が図られています。