《全国初の試み…「路線バス」の運転に特化した「レンタル移籍」》

堀内大輝キャスター:北海道運輸局によりますと、これまでにも「貸切バス」の運転手の確保を目的とした人材の交流はありましたが、今回のように「路線バス」の運転に特化した「レンタル移籍」は、全国でも初めての試みということです。

北海道バス協会によりますと、道内の加盟社に所属するバス運転手の数は、2024年9月の時点で、5308人。ピークの1993年から、34パーセントほど減っているという状況です。

堀啓知キャスター:バスガイドの経験がある小橋さん、運転手不足についてはどう思いますか。

コメンテーター 小橋亜樹さん:人の命を守りながらの責任ある業務に対して、会社次第かもしれませんが、それに対する対価が必要だと思います。ただ、私の友人でも、夏の忙しい時期に、島だけ行くとか、特化した運転手さんやガイドさんがいます。そういう形で、全国を俯瞰で見て、今回のような試みが大きく広がっていくのではないかと感じました。

コメンテーター 薮淳一さん:ニーズがあるのに運転手さん不足で、ニーズに応えられないというのは、バス会社にとってはもちろん、観光地にとっても損失だと思うので、興味深い取り組みだと思います。幼稚園は、園児を送迎するバスがあって、運転手さんは、大型2種の免許を持っています。ただ、冬休みや夏休みはバスを運行しないので、運転手さんが暇なことも多いです。冬休みや夏休みの幼稚園バスの運転手さんを、うまく活用するということもできるかもしれません。

堀内キャスター)今回の例だと、慣れないところに行って、冬道が不安という声もありましたが、日陰のアイスバーンなど滑りそうなところを重点的に練習して、実務の研修も受けてから実際に運転するそうです。

堀キャスター)今回の取り組みは、バスだけでなく、公共交通全体で、前例のないことに取り組んで対策を打っていくということが大事だと感じました。