江戸時代後期から代々「馬医」「獣医」として活躍したの桑島家の功績を紹介する企画展が岩手県金ケ崎町で行われています。

クルマが無い時代、田や畑を耕す農耕馬として、山から木材を運び出す「地駄曳き」の動力源として、また移動手段や運搬の手段として、馬は貴重な戦力として活躍しました。
そのため、各家庭で馬はとても大事に扱われました。
そして、馬が病気になったりケガをした時に治療にあたる「馬医」「獣医」は人々から頼られ、尊敬される存在でした。

馬医伝書 二代目の養作から三代目の弁治郎に対し「馬医の教科書である巻物を譲る」ということが書かれている。

相去村六原(現在の北上市相去から金ケ崎町六原にあたる地域)における桑島家もまた、馬医、獣医として地域の信頼を得て財をなす中で、六原の肝入や村会議員などの大役を任されるようになり、地域でよく知られた名家となりました。

この企画展では桑島家に伝わる馬医術秘伝巻物や伝授書、獣医学校時代の教科書、診療に使われた医療道具など合わせて約70点が展示されています。