北朝鮮による拉致問題の早期解決を政府に訴えるため、仙台市は職員らから集めた署名簿を22日、家族連絡会に手渡しました。

22日は、郡和子仙台市長が市の職員ら3019人から集めた署名簿を、拉致被害者家族連絡会の増元照明さんに手渡しました。仙台市では毎年、すべての部局や外郭団体に北朝鮮による拉致被害者の早期救出を訴える署名への賛同を呼びかけています。

郡和子仙台市長:
「これを皆様に託して政府を動かす力になればという思い」

提出された署名簿は、家族連絡会を通して、2026年2月末頃に政府に提出される予定です。

拉致被害者家族連絡会・増元照明さん:
「まったく(拉致被害者を)取り戻していないという現実を政府関係者には痛感してほしい」

警察庁のまとめでは、北朝鮮による拉致の可能性を否定できない行方不明者は今も全国で871人います。宮城県内で活動する支援団体などは「拉致問題を若い世代に普及させる必要性が高まっている」などと郡市長に訴えていました。