京都の茶道・裏千家の15代家元で、2025年8月に102歳で亡くなった千玄室さん。旧日本海軍の元特攻隊員でもあった。MBSは、千玄室さんが亡くなる約2か月前の6月16日に取材を行っていた。テレビカメラを前に語ったのは最後の機会だったとみられる。
戦後80年という節目の年の瀬、約1時間の単独インタビューの全文をもとに、現代を生きる私たちへの「遺言」とも言えるメッセージを振り返る。
千玄室さんは旧日本海軍の元特攻隊員。陣中で開いた茶会で戦友らが口々に「お母さーん」と叫んだ光景をはっきりとした口調で語るいっぽう、いまの贅沢な時代を生きる人に厳しい見方も示した。
“時代の生き証人”はまず、戦後80年をふりかえるところから語り始めた。














